近年、地クラブメーカーからさまざまな革新的クラブが登場している。
ドライバーは飛距離の時代。
多くのクラブはリアルロフトが記載ロフトよりも大きくなっていて、そのロフト分で高さを出し、ヘッドはギリギリまで反発係数をあげ、低スピン化することによって、より飛距離を求めていく。
ヘッド重量自体も軽めに設定するものが増えて、短くても振りきけるように軽くしたら、シャフトが長く設定して、より飛距離を出せるような設定のものが増えたように思う。
大手メーカーはどちらかと言えば、シャローで低スピンという大きな傾向があり、ひと世代前のスタンダードで個人的な好みであるディープ系のヘッド形状はスタンダードではなくなってきた気がする。
そんな中、個人的に激推ししたい「EPON 450」のレポート↓↓↓
http://87golf-lab.com/2021/03/10/epon-450-70th-1/
その中で、「打感」という概念がもはや失われている。綺麗な言い方をすれば変化してきている。
個人的にこれはいい傾向とは思っていない。
ゴルフというスポーツは「クラブ」で「ボール」を打つスポーツである以上、その「打感」も本質的な要素であり、よりゴルフを楽しむための構成要素であるからだ。
しかし、その打感自体を大手メーカーが過去のものとし、より良い打感の定義さえも変えてしまっているのが、この10年くらいのゴルフ業界だと思う。
個人的にはゆくゆくは原点回帰のような「打感」のブームが来ると思う。
その中で、その「打感」をしっかりと残しつつ、クラブの現代化を図れているのが、「地クラブメーカー」と言えると思う。
今回はその「地クラブ」のなかから「グランプリ エミリット・バハマ カールヴィンソンCV-8」を紹介したい。
まず、構やすさが魅力的。
個人的にシャローヘッドはいまだにぼてっとしていて構えにくさをいまだに感じてしまう。
これはディープ目ですよ!
といれても、シャローのなかではディープなだけだったりするのが、今の流れ。
そんな中、構えた時に嫌な感じがしない時点でやはり好印象なのが、ドライバーである。
そして、実際に打ってみると、その打感の心地よさと初速の速さに驚く。
パーーン!!!といい弾き感。
その中で、大手メーカーのモデルと比べても500〜800回転ほどスピン量が少ないらしい。
(これは計ったわけではないので、ぜひ計ってみたい)
もともとこのシリーズは、愛媛、松山の地クラブ「グランプリ」をもっと優しくするというコンセプトで作られているそう。
構えやすさもあり、構えてから考えることなく、気軽に打って、飛距離が出るのは本当に魅力的だ。
ヘッドが軽いので、長め設定も可能になる。
値段はちょっと高めになるが、大手メーカーのドライバーがいまいちしっくりこない人は、長いスパンを考えても
「地クラブ」
に目を向けてみてもいいのではないでしょうか?