先日、ふと思ったことがあり、色んなプロとディスカッションしたことを書いていきます。
「答え」ではなく「ヒント」として活用してもらえたら嬉しいなと思います。
テーマは「ゴルフってどんなスポーツ?」です。
スポーツそれぞれにある競技特性
私はありがたいことに、色んなスポーツに関わることが多くあります。他のスポーツでは指導者ライセンスなども保有していて、フィジカル、メンタルの講習などにも参加しています。スポーツはそれぞれ競技特性があり、それぞれに共通している点や似ている点、生かせる点などがあると思っています。
そんな中でゴルフは仕事として関わっていています。
よって多くのツアープロやティーチングプロ、クラブメーカーの関係者、メディアさんなどと関わりを持たせていただき、もっとアマチュアがカジュアルにゴルフに取り組み、楽しむことによってスコアもアップできるなー…と思ったのが、このブログを始めたきっかけです。(全然更新してないけど笑)
要するにスポーツには共通した「コツ」があり、その中でゴルフに必要な「コツ」も存在すると思うのです。
しかし、色んな要素や海外からの情報に惑わされて、その「コツ」いわゆる本質が見逃されているなー…なんて、1アマチュアとして思うことがあるわけです。
前置きが長くなりました。
では、ゴルフの競技特性はどんなものが挙げられるでしょうか?
例えば…
道具を使う 止まっているボールを打つ 目的地にボールを打つ(届ける)
などなど、あげるとキリがないのですが、そんな感じのことがたくさんあると思います。
その中で僕のゴルフがすごく軽くなった印象的な言葉をアメリカ人のプロコーチからかけられたことがあります。
それが「ゴルフはリアクションがスポーツだよ!」という言葉です。
アクションとリアクション
なるほどな…と思いました。どういうことかというと…
先ほどあげた通り、多くの方がゴルフの競技特性(ゴルフってどんなスポーツ?)と聞くと
止まっているボールを打つ
と答える方が多いと思います。そして、その止まっているボールを打つことが難しいので、よりロスを少なく、効率的で再現性のあるスイングを求めます。
しかし、以前アイアンショットの名手として有名な湯原信光プロのお話を聞いた時
「同じショットは打ったことはないよ。」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
私たちから見ると、スイングの再現性が高く、効率的で綺麗なスイングをするプレイヤーですが、本人の感覚は
毎回スイングを変えて球を操っている
のだそうです。
何も言えなかったですね。(すごい以外の言葉なし笑)
話が少し逸れてしまいました。アクションとリアクションの話をすると…
例えば、野球だと、ピッチャーのボールにバッターはリアクションします。よっていいリアクションができれば、いい結果(ヒットやホームラン)が生まれます。悪いリアクションをすれば、空振りなどになります。
そこには高度な心理戦も含まれていますし、いいリアクションをするために、いい準備をするので、常に身体を動かす準備をしている状況が作られているはずです。
さらに言えば、バッターがファウルなどで繋ぎ、ピッチャーを焦らせるといいアクションができなくなり、その時、明確ではありませんが、アクションとリアクションの逆転が生まれます。(と勝手に呼んでいます。)
ピッチャーが投げるところがなくて、悪い球を投げてしまう。(投げさせられてしまう)よって予定通りのところにボールがきて、いいバッティングにつながる。
イチロー選手クラスになると、アクションとリアクションの逆転を作り出すことに長けた選手といえると思います。
基本的に対人スポーツは、アクションをする方が有利であり、リアクションをする方が不利という関係性が成り立ちますが、イチロー選手のような逆転は難しいまでにしても、アクションに対して、いいリアクションができればある程度の成果を出すことはできるわけです。
では、ゴルフはどうでしょうか?そもそもゴルフは個人スポーツなので、対人するものがない。なので、常にアクションをする。と考える方が多いと思います。しかし、実際はコース、ライ、外的環境(風、ハザード)などの相手と戦っています。
それに対していいリアクションをする。=いい球を打てる。という考えが成り立つと思います。(他の要素も、リアクションもあります)
先ほどの湯原プロの
「同じショットは打ったことはないよ。」
という話は、常にいいリアクションをしている。しようとしている。といえると思います。(極論ですけどね笑)
ここにゴルフはメンタルスポーツだという本質も隠れていると思います。
要するにいいショットは常にいいリアクションが必要になるわけです。
止まったボールを打つというリアクション ハザードを避けるというリアクション 木を避けるというリアクション
しかし、それをそれらに惑わされ、悪い判断、悪いアクションを起こしてしまうと、コースのドツボにハマる。これがゴルフの面白いところで、難しいところだと思うのです。
外国人コーチが私に「ゴルフはリアクションのスポーツだよ。」と言いました。
それはスイングもそうです。
止まったボールを打つ=自分からスイングというアクションをする。
と考えがちですが、コースに対して、そして出したいボール、イメージしているボールに対して、いいリアクションをすれば、イメージしているボールに必要な軌道のスイングになり、それはいいスイングにつながる。
というわけです。
これは私としてはすごく腑に落ちました。
よくルーティーンだったり、バックスイング前にワッグルをしたり、フォワードプレスを入れることがいいと言われますが、それ自体はいいことだと思いますが、それがいいアクションをするためであれば、逆に違和感になってしまいリズムを乱してしまうきっかけになると思うのです。
先ほどの野球のいいリアクションをするためにいい準備をする。という考えでワッグルやフォワードプレスが入れれば、自ずといいボール(イメージしたボール)を打てる確率が高まる。
と考えられるというわけです。
そんな私はほぼ練習せずに、先日ベストスコア(76=38.38)を更新しました。
止まっているボールを打つためにアクションするのではなく、止まっているボールにいいエネルギーを伝えるためにリアクションする!コースに対して、怖がる、逃げるのではなくいいリアクションをする!と考えるとあなたのゴルフはもっとシンプルに素晴らしいものになるかもしれません。
逆転の発想で、今まで思ってた視点ではない角度からゴルフを考えると発見が多いなー…
という意味でも、ゴルフは学びがたくさんあるスポーツだと改めて感じました!
そんなことがたくさんあるので、これは結論ではなく、ゴルフの見方、考え方の1つとして色んな発見や仮説、疑問をアップしていきたいと思います。
発想を変えるときっともっとゴルフが楽しくなります!